どうも、ドクター・ソクラテスです。
最近あまりの暑さに熱中症になりそうで怖いですね。遂に夏本番を迎えたなあと実感します。
(このブログでも何回か言っていますが)水分補給をしっかり取っていきましょうね!!
さて、今回は怖い話を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
(ご存知の方は申し訳ございません)
宿泊する旅館で・・・
某バス会社でバスガイドとして働くT子さん。
ある日とあるバスツアーに帯同していました。
その日は一通り観光スポットを巡り、夕方頃に一軒の旅館に泊まることになりました。
そして旅館に到着し、ツアー参加者達がどんどん旅館にチェックインしていきます。
自分もチェックインしようと受付に向かいましたが、受付の女性が「もしかして〇〇会社のT子様ですか?」と聞かれます。
T子さんは「そうですけど、どうかしましたか?」と聞き返すと「当旅館の従業員から話があります。今から呼んできますので、大変申し訳ございませんが少々お待ちください」と言って、女性は受付の電話を使い、その従業員を呼びました。
一体どうしたのだろう?とT子さん不安になっていると、1人の男性が目の前に現れ「あなたがT子様ですか?」と言われます。
「そうですが、どちら様ですか?」と聞くと「私、当旅館に勤めているI田と申します。」と自己紹介されました。
成る程、さっき話してた従業員はこの人かとT子さんは思っていると「実はご相談したいことがありまして」と言ってI田さんは事情を説明します。
「実はこちらのミスで今日宿泊されるお客様の人数を誤ってしまい、T子様が宿泊される予定の部屋が他のお客様で埋まってしまいまして。なので、申し訳ございませんが〇〇様との相部屋にして頂きたいのです。」と言われました。
〇〇様というのは、今回のツアーでバスの運転手をしている男性です。そのバスの運転手と相部屋で一夜を共に過ごさなければなりません。「それは嫌だ」と言いたいT子さん。しかし、この旅館の近くに宿泊施設は無く、探すのも面倒なのでT子さんは嫌々ですが、その依頼を了承しました。
了承されたことにI田さんは「良かった!ありがとうございます!T子様の宿泊代金は頂きませんので、宜しくお願い致します」と一安心していました。
部屋に違和感が・・・
その夜、T子さんは運転手と一緒の部屋で寝ていましたが運転手のイビキがうるさくてなかなか眠れませんでした。
困っていたT子さんでしたが、ふと近くにあったふすまから違和感を覚えました。
T子さんはどうしてもふすまが気になり、思い切ってそのふすまを開けます。
ふすまの中を見てみると、何とそこには畳が敷かれた部屋があったのです。
「ここに別の部屋があったのか」と思い、T子さんはその部屋に布団を移動させ寝ることにしました。
異様な気配・・・
T子さんが部屋で寝ていると枕元から「トン…トン…トン…」という物音が聞こえてきました。
一体何の音だろうと枕元を確認しようとしたその時、T子さんは体が動かなくなっていました。
必至に動かそうともがいてみますが、一向に動けないT子さんは、「そうか。これはきっと金縛りだ」と気付きます。
その時、突然見ず知らず老婆が寝ているT子さんの頭上から出てきて、T子さんを血走った目で見下ろしてきました。
T子さんは一体誰なのかとパニックに陥り、そのまま気を失ってしまいました。
旅館の従業員と共に・・・
しばらくすると「T子さん!起きて!!」と自分を呼ぶ声が聞こえ目を覚ましたT子さん。目の前には一緒の部屋にいた運転手が立っていました。次第に眠気が覚めていき、今の状況を把握し驚きます。
何と部屋で寝ていたはずなのに、T子さんは部屋の外の廊下に設置されていたベンチに座っていたのです。
T子さんを起こした運転手は「どうしたんですかT子さん?部屋中探してもいないから、もしかして連れ去られちゃったのかと思って焦っちゃいましたよ!」と言われました。
運転手に起こされたT子さんは「そうだ!あの部屋で起きたことを従業員に話さないと!!」と考え、急いで受付に向かいます。
受付に着くと「すみません。突然で申し訳ないのですが、I田さんを連れてきてくれませんか?どうしても聞きたいことがあるんです。」と受付にいた女性に依頼します。
すると女性は「かしこまりました。少々お待ちください」と言って受付の電話を使ってI田さんを呼びました。
しばらくすると、I田さんがやってきます。T子さんは早速部屋で起こった異変について説明し、一緒についてきて状況を確認してほしいと依頼します。
すると、I田さんは「そうですか。わかりました。早速部屋に行って確認しにいきましょう」
と言われました。
T子さんは「あれ?『何かの見間違いですよ』って否定されると思ってたんだけど」とその態度に違和感を覚えました。
そんなI田さんと共に部屋に着き、早速T子さんはふすまを開けます。
すると、ふすまの先は壁になっており、あったはずの部屋が無くなっていたのです!
そんなはずは無い!と戸惑うT子さん。部屋中に設置されたふすまを開けていきますが、どこにも部屋はありませんでした。
謎の部屋、謎の老婆、従業員の飲み込みの良さ、色んな不可解な事態が身の回りで起きたT子さん。
それ以来、「もうあの旅館に泊まりたく無い」と会社にお願いし、二度とその旅館に行くことはなかったとのことです。
いかがだったでしょうか?謎の老婆や謎の部屋も怖いですが、個人的には従業員の怪奇現象に対する飲み込みの良さが一番怖く感じました。T子さん以外にも怪奇現象を経験したお客様が存在し、何度もお客様から怪奇現象の報告を受けていたからこそ飲み込みが良かったのではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた!
※過去の怖い話は以下になります